2022年、いよいよサッカーワールドカップが始まりました!そこで、FIFAワールドカップカタール大会に向け、応援歌を作りました!祖国セネガル代表勝利の願いを込めています!
私はミュージシャンですが、実は大のスポーツ好き。水泳も得意だし、バスケも好き。でもとりわけ大好きなのはサッカーです。プレーするのも好きだし、観るのも大好き。
母国セネガルでは、国民みんなサッカーが大好きで、熱狂的なファンがいっぱいです!国際大会の試合がある日は仕事が休みになります。セネガルが勝てば、街中みんな外に出て、お祭り騒ぎになります。
そして自分も、熱狂的なサポーターの一人です(笑)。子供の頃はサッカースクールに入ってプレーしていました。今回は、サッカーのエピソードを書いてみたいと思います。
2002 FIFA 日韓ワールドカップ 開幕戦で演奏
私が日本に来たのは1995年です。2002年には日韓ワールドカップが開催されました。あの時、セネガルチームのサポーターとして韓国で演奏する機会に恵まれたんです。興奮しました!なんと、セネガル対フランスがオープニング・マッチだったのです!
その開幕戦で、私は猛烈に演奏し、応援しまくりました!そして応援の甲斐があって、セネガルが勝ったのです!植民地時代の宗主国であるフランスに勝利!それは、我々にとって歴史的に大きな意味がある事でした。そんな瞬間に立ち会う事ができて、本当に感激しました!
スタジアムであまりに大興奮状態だったので、CNNの取材もされた程です(笑)。
サッカーに繋がりが強いスポーツ一家
自分の家族は、実は政治家や企業経営者が多いのですが、なんとスポーツ一家だったりするのです。音楽をしているのは自分だけ、という、セネガルでは大変珍しい家族!セネガルでは音楽は世襲制なのです。だから、私の様な家族は音楽を演奏するのはタブーでもあるのです。私の家族がスポーツ一家であると言うのは、セネガルでは実は有名な話なんです。
スポーツ関係として一番最初に名前が挙げられるのが、セネガルで毎日の様にニュースに名前が出る兄のオギュスタン・サンゴール。彼はセネガル・サッカー連盟の会長、アフリカ・サッカー連盟(CAF)の副会長、そしてFIFAの常任委員です。セネガル、アフリカにおけるサッカー界の顔なんです。彼は、生まれ育ったセネガル世界遺産の島、ゴレ島のゴレ市長や弁護士も兼任していて、サッカー関係で世界中を飛び回りながらも、セネガル国内における政治活動や弁護士業務を行い、激務をこなしています。
もう一人の兄であるレオポール・サンゴールも、セネガルのスポーツ庁で海外遠征担当のディレクターです。東京オリンピック・パラリンピック2020でも、セネガルの選手団を連れて来日しました。セネガルのバスケットボールやサッカーなどの海外試合がある度に、選手団を率いて世界中を飛び回っています。そんなレオポールも元バスケットボール選手。セネガルのナショナル・リーグで活躍していました。
兄ピエールもセネガルのナショナル・リーグで活躍していた元バスケットボール選手。いまはセネガル国内でレストランを経営する経営者。フランスに住んでいる姉のマドレーヌも、バスケットボールの元セネガル代表。甥っ子姪っ子達も、バスケットのセネガル代表。スポーツと繋がりが強い家系なのです。
島生まれなので、家族全員水泳が得意です。私はゴレ島に住んでいた頃、魚を買った事がありません。毎日海に出て魚を釣ったり、潜ってタコやウニ、貝を採るのが当たり前でした。私は水泳の選手だったので、海でバタフライやクロールで泳ぐのも大の得意です。
こんな一家に生まれたので、スポーツ愛は音楽愛と同じくらい強く、スポーツに関する知識も豊富です。
2018 FIFAワールドカップではセネガル代表に取材しました
2018年のワールドカップのロシア大会の時、日本とセネガルは同じグループでした。私はNHKに依頼を受け、セネガル・サッカー連盟会長の兄の協力を得て、日本が対戦するセネガル代表チームの取材をしました。また、フランスとルクセンブルグとの親善試合に同行して、シセ監督やマネ選手へのインタビューをコーディネートしました。
日本とセネガルの試合前には、各テレビ局からも引っ張りだこになり、たくさんの番組に出演しました。テレビ取材や出演を通して、祖国セネガル・チームを日本の皆さんに知ってもらうお手伝いが出来て、とても嬉しかったです。
私にとっては、祖国セネガルのために応援歌を作って応援するのは当然のこと!体の中から湧き上がってきたリズムでもって、全力で応援したいと思います!
音楽もスポーツも、人種や宗教などの違いを超えて、皆が一つとなって楽しむもの。ミュージシャンとして音楽を通して、スポーツを盛り上げていきたいと思っています!
頑張れ!Les Lions de la Teranga! サムライブルーも頑張れ!みんなで応援しましょう!
サッカー日本代表を「サムライブルー」、サッカー女子日本代表を「なでしこジャパン」と呼ぶように、私たちはセネガル代表を「Les Lions de la Teranga (レ リオン ドゥ ラ テランガ)」と呼びます。「テランガの国のライオン達」という意味です。セネガルのシンボルはライオンで、「テランガ」は、セネガルのウォロフ語で「おもてなし」という意味です。セネガルも「おもてなしの国」と呼ばれています。
ワールドカップサッカーのテーマソング
このワールドカップサッカーのテーマソングは、「Allez Gaïndé Les Lions de La Teranga (アレ ガインデ レ リオン ドゥ ラ テランガ)」と名付けました。長年の音楽仲間であるHagiと作りました!Peace Song “EARTH CRY”も作ってます。